旬の花便り

河川環境楽園(木曽川水園・自然発見館)

2023年 旬の花便り一覧

最新の旬の花便りはこちら→

【園内花情報】ホトトギス2023年10月26日

こんにちは!木曽川水園ではホトトギスの花がまもなく見頃を迎えます。
ホトトギスは花の斑点模様が野鳥のホトトギスの胸の模様に似ている事からこの名が付いたと言われています。とてもユニークな形の花をしており、上向きに咲く花はとても可愛らしいです。
ひっそりとした林床に咲くホトトギスは、涼しげな雰囲気が漂い、秋の訪れを感じさせてくれますね。

ホトトギス

直径2~3㎝で紫色の斑点のある花。

ホトトギス
【杜鵑草】
見頃:10月中旬~11月上旬

ユリ科。
山地のやや湿ったところに生える多年草。茎はふつう分枝せず、高さ0.4~1mになり、崖などに生えたものは垂れ下がる。
遠見の丘や吊り橋付近等に数十株ずつまとまって植えられています。
ホトトギス
ホトトギス

茎はまっすぐか斜めに伸び、上向きに花を咲かせる。白花のホトトギスは吊り橋付近で見られる。

【園内花情報】フジバカマ2023年10月18日

秋の七草では、最後の花「フジバカマ」がまもなく見頃です。フジバカマは、華やかさや派手さはありませんが、郷愁を感じる親しみやすい植物です。また、渡りの蝶といわれるアサギマダラが蜜を吸いによってくることでも知られています。
木曽川水園下流部に植栽されていますので、ぜひご覧ください。

茎の先端に直径5㎜ほどの小さな花を長さ10㎝前後の房状に多数咲かせます

茎の先端に直径5㎜ほどの小さな花を長さ10㎝前後の房状に多数咲かせます。

フジバカマ
【藤袴】
見頃:10月中旬~下旬

キク科。
川岸の土手などに生える1~2mの多年草。秋の七草のひとつで、乾燥すると香気(クマリン)がある。野生のものは数が減っており、環境省のレッドデータブックにおいて絶滅危惧種に指定されている。
薄紫色のつぼみに花が咲くと白っぽくなり、糸のようになった雄しべが伸びています
薄紫色のつぼみに花が咲くと白っぽくなり、糸のようになった雄しべが伸びています

薄紫色のつぼみに花が咲くと白っぽくなり、糸のようになった雄しべが伸びています。

ヒガンバナ2023年9月22日

ヒガンバナが見頃です!ヒガンバナは、芽が出て1日に10㎝近くも茎が伸び、瞬く間に50㎝位になって真っ赤な花を咲かせます。そして、1週間程で花も茎も枯れてしまい球根から緑の葉っぱが出てきます。有毒植物ですが、それを利用しネズミ除けとして畑近くに植えられたり、飢饉のときに球根を食用にしたりと昔から人里では馴染みの深い花であったようです。満開時の川辺を真っ赤に染める風景は圧巻ですよ!是非、お出掛けくださいね。

真っ赤な花が鮮やかヒガンバナ

真っ赤な花が鮮やか

ヒガンバナ
【彼岸花】
花期:9月~10月

ヒガンバナ科の中国原産の多年草。
秋の彼岸の頃に花が咲くことから由来する。曼珠沙華(マンジュシャゲ)とも呼ばれ、田のあぜや土手、人家の周辺、墓地などに群生することが多い。

水園下流域、中の島、棚田周辺に群生していますので、ご覧ください。
水辺沿いに群生するヒガンバナ
水辺沿いに群生するヒガンバナ

水辺沿いに群生するヒガンバナ

【園内花情報】木曽川水園下流部開花情報2023年7月26日

毎日猛暑が続いており、じゃぶじゃぶの河原は水遊びを楽しむ子供たちで大変賑わっています。
さて、木曽川水園下流部では「盆花」とも呼ばれるミソハギや秋の七草であるオミナエシやキキョウ、カワラナデシコが開花を始めております。また、ナツズイセンも可愛らしいピンク色の花を咲かせていますよ。是非、熱中症予防をしっかりしてお立寄り下さいね!

ミソハギ

一つの花は1㎝弱で穂状につき、水辺の周りにまとまって植栽されている。

ミソハギ
【禊萩】
花期:7月~9月
ミソハギ科。
山野の湿地に生える多年草。和名は溝萩(みぞはぎ)または禊萩(みそぎはぎ)からきたとの説がある。高さ1m前後となり、細かな紫色の花が集まって穂状に咲く。
オミナエシ

小さな黄色い花が集まって咲く

オミナエシ
【女郎花】
花期:7月~9月下旬
オミナエシ科。多年草。
日当たりのよい草原などに生える。高さ1m内外になる。同属に白い花を付けるオトコエシもある。
キキョウ

涼しげな青紫色の星形の花と紙風船のようなつぼみ

キキョウ
【桔梗】
花期:6月~9月
キキョウ科。多年草。
日当たりのよい山野に見られる。
草丈50㎝~100㎝程になり、紙風船のような蕾から星形の美しい花を咲かせる。野生種のものは減少傾向にあり絶滅危惧種に指定されている。
ナツズイセン

淡いピンク色の花が可愛い

ナツズイセン
【夏水仙】
花期:7月下旬~8月中旬
ヒガンバナ科。
人里近くの山野に野生化する多年草。
和名は葉がスイセンに似ていて、花が夏に咲くことから。夏前に葉が枯れた後、50~70㎝の花茎を出し数輪のピンク色の花を付ける。
カワラナデシコ

花弁に細かい切れ込みは入っていることが特徴

カワラナデシコ
【河原撫子】
花期:7月~9月
ナデシコ科。多年草。
日当たりのよい草原や川原などに生える。
淡い紅色や白い可憐な花を咲かせる。花弁は5枚で先端が細かく裂けている。

【園内花情報】ハンゲショウ2023年6月5日

今年は7月2日が七十二候のひとつ半夏至にあたり、その頃に葉が白くなるハンゲショウがまもなく見頃を迎えます。白と緑のコントラストが涼しげで美しく、水辺の景色を楽しませてくれます。
白くなっている部分は葉で、花は茎の頂部の葉の付け根から白い小さな花を穂状に咲かせます。
開花時に白くなる葉も、夏の盛りには白さが色落ちして緑色っぽい普通の葉になります。
ぜひ、この不思議な仕組みの植物をご覧ください。

ハンゲショウ

上部の葉のみ半分白くなります。

ハンゲショウ
【半夏至】
見頃:6月上旬~7月上旬
ドクダミ科。水辺に白い根茎を伸ばして群生する多年草。和名の半夏至の頃に、花を咲かせることからと言われているが、花が咲くころに上の方の葉が白く変化する「半化粧」とする説もある。

木曽川水園下流部水辺沿いに群生しています。
ハンゲショウ

水辺に群生していて近づくと独特の香りがします。

【園内花情報】初夏の花2023年6月1日

早くも梅雨入りでうっとうしい季節となりましたね。木曽川水園では緑いっぱいの中、初夏の花が咲き始めています。

ホタルブクロ

直立した茎にベル状の花が次々と咲く。

ホタルブクロ
【蛍袋】
花期:5月下旬~7月
キキョウ科の多年草。
日当たりのよい草原や林縁などで多く見られる。釣鐘形の花を茎に多数咲かせる。

現在、農家前が満開です。
ウツボグサ

唇のような形をした紫色の花が密集してつく。

ウツボグサ
【靫草】
花期:5月~7月
シソ科の多年草。
日当たりのよい草原や道端でに見られる。和名は花穂の様子が弓矢を入れる靫(うつぼ)に似ている事から。花の後黒くなった花穂は夏枯草(かごそう)と言われ、利尿薬にされる。

【園内花情報】ハコネウツギ、バイカウツギ2023年5月8日

新緑の眩しい木曽川水園では、花色が白から濃桃へと変化していく様子が魅力的な「ハコネウツギ」、ウメに似た白い花「バイカウツギ」が見頃を迎えています。
ハコネウツギは、農家裏やふれあい池付近、バイカウツギは、大滝横や農家入口で見られます。
ぜひ、ご覧になってください。

芳香があり丸みのある真っ白な花がさわやか

バイカウツギ
【梅花空木】
アジサイ科の落葉低木。
山地に生え、高さ2mほどになる。花弁は4枚で、ウメの花と感じが似ていることと茎が中空であることから名づけられた。

花色が始め白い花で次第に紅色に変化する

ハコネウツギ
【箱根空木】
スイカズラ科の落葉低木。
沿海地に自生し、観賞用としても広く植えられている。高さは4mほどになる。
長さ3~4㎝の葉の脇にラッパ型で先が5つに裂けた花をまとまってつけ、花色が白から紅色へと変化していく。

【園内花情報】木曽川水園開花情報2023年4月18日

今年は、例年より植物の開花が早いです!早くもウラシマソウがあちらこちら顔を出し、見頃を迎えています。また、木曽川水園 上流部のエビネ、ヒメウツギ、ミツバウツギも見頃を迎えていますよ。
植物の見頃の時期は、すぐに過ぎてしまいます。是非、お見逃しなく!

黒色の糸を垂らすウラシマソウ

ウラシマソウ
【浦島草】
見頃:4月上旬~下旬

サトイモ科の多年草。
名前の由来は、花穂の先に伸びている糸状のものを、浦島太郎のつり糸に見立てたところからきている。
糸は長いと30センチ以上になる。

葉が大きいのでわかりにくいかもしれませんが、木曽川水園農家裏の園路沿いで目線を落としてそのユニークな形をお楽しみください。

葉は空に手を広げるように開き、美しい緑色で光沢がある。

並んで仲良く魚釣り

伸びた茎の先にベル型の白い花を下向きにつけるヒメウツギ(上流部)

葉は3つ集まってつき、花びらは大きく開かないミツバウツギ(上流部)

同じ方向に向いた唇形の花をいくつもつけるコバノタツナミソウ(水園広場)

赤紫色の華麗な花シラン(上流部 農家裏園路沿い)

シックな色合いで気品のあるエビネ。エビネよりひと回り大きい花をつけるキエビネ(上流部 吊り橋付近)

【園内花情報】「アズマシャクナゲ」の開花!2023年3月28日

桜の開花と共に山の女王『アズマシャクナゲ』も開花を始めました。
とにかく豪華で美しいです。木曽川水園上流域の「垂水の沢」の中に入ると、深山の雰囲気が感じられ、小鳥のさえずりやせせらぎの音を耳にしながら見事に咲くアズマシャクナゲが目を引きますよ!ぜひ、ご覧ください。

花が大きく、シャクナゲの中で一番豪華と言われている。

アズマシャクナゲ
【東石楠花】
ツツジ科 常緑低木
見頃:3月下旬~4上旬

深山に生える。他のシャクナゲとの見分け方は、アズマシャクナゲの花は5つの切れ込みがあることで見分けが付く。
木曽川水園上流域、垂水の沢でお待ちしております。

つぼみの頃は濃い桃色で咲き進むにつれ薄いピンク色へと変化する。

【園内花情報】木曽川水園開花情報2023年3月16日

暑さ寒さも彼岸まで”本格的な春の訪れで、木曽川水園では植物の開花が一気に進んでいます。今まで色がなかった景色もヒュウガミズキをはじめ、トサミズキ、サンシュユなどの黄色い花が園内に春の暖かさを感じさせてくれています。また、ショウジョウバカマやカタクリなどの林床にひっそりと咲く可憐な花たちもぜひ、ご覧ください。

トサミズキ【土佐水木】
マンサク科の落葉低木
開花期:3月上旬~4月

一つの蕾から1.5㎝位の黄色く小さな花が7~10個くらい集まって咲き、長さ9㎝位の花序になって下向きに咲く。黄色い花弁と赤い雄しべのコントラストが美しい。
ヒュウガミズキ【日向水木】
マンサク科の落葉低木
開花期:3月中旬~下旬

高さは2~3メートルになる。1~2cmのやわらかな黄色の花を株一面咲かせ、満開時はとても美しい。
サンシュユ【山茱萸】
ミズキ科の落葉小高木
開花期:3月~4月上旬

葉が開く前に5㎜ほどの黄色い小花を枝いっぱいに咲かせ、満開の花が黄金色に輝くように咲く姿から「ハルコガネバナ」の別名がある。
ショウジョウバカマ【猩々袴】
ユリ科
開花期:3月上旬~4月

花色を猩々の顔色に、根生葉の重なりを袴に見立てて名づけられたといわれている。やや湿った所に生える常緑の多年草。高さは10㎝から30㎝ほどになる。花色は淡紅色から濃紫色まで変化が多く、白色のものもある。
シュンラン【春蘭】
ラン科
開花期:3月中旬~4月

落葉樹林内などに生える多年草。日本を代表する野生ラン。葉は線形で、ふちに鋸葉がありざらつく。高さ10㎝から
25㎝の花茎の先に淡黄緑色の花を1個開く。
ミスミソウ【三角草】
キンポウゲ科
開花期:3月上旬~4月

落葉樹林内などに生える高さ5㎝から
10㎝の多年草。雪の下でも常緑であることからユキワリソウの名でも知られる。葉は常緑で三角形に近く三つに分かれている。花弁のように見えるのは6個から8個の萼片で、色は白、紫、ピンク色などがある。
カタクリ【片栗】
ユリ科
開花期:3月中旬~4月

北国に春を告げる花として親しまれている。山野のやや湿ったところに群生する多年草。葉はふつう2枚。花は下向きににつき、開くとすぐに花弁が反り返り陽が当たっているときだけ開く。りん茎から昔は片栗粉をとった。

【園内花情報】木曽川水園開花情報2023年2月27日

暦のうえでは“春”なのですが、まだまだ寒いですね。
木曽川水園では「早春の花」と言われる植物が次々と開花を始めていますので、ご紹介します。
まずは、フクジュソウです。何もない地表に現れたその小さな姿は精一杯の日差しを受けようと懸命に咲いているようにも見えます。

フクジュソウ
黄色が鮮やか。陽があたる昼間に開花し、夕方には閉じてしまう。吊り橋付近で見られる。

フクジュカイ
フクジュソウと比べてふっくらとした大輪の花を多数咲かせるフクジュソウの園芸種
遠見の丘で見られる。現在、満開


フキノトウも見られます。早春に出るフキのつぼみがフキノトウと呼ばれ、春一番の山菜です。

フキ
若い花茎をフキノトウと呼び、早春の味として親しまれる。
木曽川水園中流から源流付近まで水辺沿いにみられる。


また、セツブンソウが地表からわずか数センチの高さにとても可憐な白い小さな花を咲かせています。

セツブンソウ
中心の雄しべが青みがかり、小さな白い花は妖精にも例えられる。
辻の茶屋裏側及び吊り橋付近で見られる。


雪割草とも呼ばれるミスミソウも可愛い花を咲かせています。

ミスミソウ
ほかの花に先駆けて色とりどりの花を咲かせるので多くの人に親しまれている。
吊り橋付近で見られる。


いち早く春の訪れを告げるマンサクが黄色い花を咲かせています。

マンサク
黄色くよじれた紐のような花びらをもち、1箇所に数個まとまって咲く。花弁基部は鮮紅色
木曽川水園下流部、ケヤキ通り、農家裏で見られる。現在、咲き始め

シナマンサク
中国原産。花弁基部は暗赤色。 ふれあい池で見られる。現在、満開

しずく形の花を房状にたくさんつけるアセビも咲き始めました。

アセビ
満開になると株一面を覆うように花をつける。
自然発見館前、木曽川水園中流・上流部で見られる。現在、咲き始め

【園内花情報】セツブンソウ開花!2023年2月8日

立春が過ぎ、ここ数日の暖かさでセツブンソウが開花を始めました。セツブンソウは地表からわずか数センチの高さに白い花をつけ、とても可憐ではかなげです。現在、つぼみが多数ありますので順次開花が進むと思います。ぜひ、ご覧ください。

中心部の雄しべが青みがかり、小さな白い花は妖精にも例えられます。

セツブンソウ【節分草】
キンポウゲ科の多年草
見頃:2月中旬~3月上旬

節分の頃に咲くのでこの名がある。とても可愛らしい花をつけ草丈は5cm程と小さく可憐。
花弁に見える白色の部分は蕚で黄色の部分が花弁と呼ばれる部分になる。

辻の茶屋裏側の土手

吊り橋付近

※毎年のように植物の盗難があります。公園スタッフが丹精込めて育てた植物は、スタッフはもちろん大勢のお客様が楽しみにしています。
どうか園内の植物や生き物等の採取は、絶対にご遠慮いただきますようお願い申し上げます。

フクジュソウ2023年2月1日

大寒(1月20日)から立春(2月4日)までが一番寒い時期といわれていますが、今年は特に寒い日が続いていますね。
木曽川水園では、遠見の丘のフクジュソウが開花を始めています。緑も花も少ないこの時期に、ひときわ鮮やかな黄色い花が目を引きますよ。

遠見の丘のフクジュソウ

フクジュソウ【福寿草】
キンポウゲ科の多年草
見頃:2月上旬~下旬

古くから福を招き、長寿を意味する花として親しまれ、旧正月の頃に咲くことから別名ガンジツソウ(元日草)ともいわれる。
日が当たる昼間に開花し、夕方には閉じてしまう性質があり、天候の良い日中がシャッターチャンス!

吊り橋付近、茶畑上部の開花はもう少し先になります。

沢山あるつぼみが順次開花していきます。