旬の花便り

河川環境楽園(木曽川水園・自然発見館)

2017年 旬の花便り一覧

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キチジョウソウ2017年11月1日

 朝晩の寒さが増し、秋の深まりを感じますね。
木曽川水園ふれあい池周辺では、「キチジョウソウ」が開花しています。和名の吉祥草(きちじょうそう)は、「なかなか花を付けないが、これを植えている家に吉事がある時に花が咲く」という言い伝えに由来するとされます。実際は毎年淡紅色の花が咲きますが、花茎が葉よりも低く花が葉に隠れて見えにくいため、うっかりすると見逃してしまうことがあります。今年はたくさん咲いていますから、すぐに見つけられますよ。ぜひ探しに来てくださいね!

キチジョウソウ
ユリ科
見頃:11月上旬~12月中旬頃
山地のやや湿った日陰に群生する多年草
この花が咲くと吉事があるという言い伝えがある。お正月の縁起植物として飾られる。淡紅色の穂状の花をつける。
木曽川水園ふれあい池周辺で見られます。

花茎は高さ10~15㎝で葉に隠れている

花茎先に穂状花序を伸ばし、小さな花を多数つける

ホトトギス2017年10月6日

 こんにちは!木曽川水園ではホトトギスの花が咲き始めました。
ホトトギスは花の斑点模様が野鳥のホトトギスの胸の模様に似ている事からこの名が付いたと
言われています。とてもユニークな形の花をしており、上向きに咲く花はとても可愛らしいです。
ひっそりとした林床に咲くホトトギスは、涼しげな雰囲気が漂い、秋の訪れを感じさせて
くれますね。

ホトトギス【杜鵑草】
見頃:10月中旬~11月上旬
ユリ科。
山地の半日陰や湿り気のある崖などに生える多年草。
遠見の丘や吊り橋付近、茶畑横に数十株ずつまとまって植えられています。

直径2~3㎝で紫色の斑点のある花。

茎はまっすぐか斜めに伸び、上向きに花を咲かせる。

白花のホトトギスも見られる。

ヒガンバナ2017年9月20日

 彼岸の入りを迎え、ヒガンバナが見頃となってきました。ヒガンバナは、芽が出て1日に10㎝近くも茎が伸び、瞬く間に50㎝位になって真っ赤な花を咲かせます。そして、1週間程で花も茎も枯れてしまい球根から緑の葉っぱが出てきます。有毒植物ですが、それを利用しネズミ除けとして畑近くに植えられたり、飢饉のときに球根を食用にしたりと昔から人里では馴染みの深い花であったようです。満開時の川辺を真っ赤に染める風景は圧巻ですよ!是非、お出掛けくださいね。

ヒガンバナ【彼岸花】
見頃:9月中旬
ヒガンバナ科の中国原産の多年草。 秋の彼岸の頃に花が咲くことから由来する。曼珠沙華(マンジュシャゲ)とも呼ばれ、田のあぜや土手、人家の周辺、墓地などに群生することが多い。
水園下流域、中の島、棚田周辺に群生していますので、ご覧ください。

真っ赤な花が鮮やか

水辺沿いに群生するヒガンバナ

オミナエシの黄色とのコントラストが美しい

シモバシラ2017年9月20日

 日ごとに秋めいていく木曽川水園では、林床でひっそりと咲くシモバシラが咲き始めましたのでご紹介します。

シモバシラ【霜柱】
花期:9月~10月
シソ科の多年草
山地の木陰などに生える。
草丈40~70㎝くらい。
枝の上部の葉のわきに片側だけに白い花を並べてつける。
冬になると、枯れた茎に霜柱のような氷の結晶ができるので、シモバシラの名がある。

白く小さい可憐な花をたくさん付けます。

秋の七草2017年9月1日

 今日から9月。朝夕の涼しい風に秋の気配を感じることができるようになってきましたが、まだまだ、残暑厳しい今日この頃ですよね。
ところで、「秋の七草」はご存じですか?
「萩の花 尾花葛花 なでしこが花 をみなへし また藤袴 朝顔が花」
(山上憶良 万葉集 巻八 一五三七)

 一般的に、ハギ、ススキ、クズ、カワラナデシコ、オミナエシ、フジバカマ、キキョウのことをいいます。 ただし朝顔については、キキョウではなくムクゲやヒルガオという説もあります。
この中から木曽川水園で現在見られる花をご紹介します。どれも下流部で見られますので、探してみて下さいね。

ハギ【萩】
見頃:7月~9月
マメ科
葉の脇から長い総状花序を出し、紅紫色の蝶型の花がつく。

枝垂れた枝葉に花を咲かせ、秋風に揺れる姿は多くの詩歌や文芸に数多く現れていて、古くから日本人に親しまれてきました。

ススキ【薄・芒】
見頃:8月~10月
イネ科。多年草
秋の七草で尾花と読まれている。日当たりの良い草地など山野のいたるところに普通に生える。

お月見のお供え物としてかかせないものであり、日本文化の中で秋を象徴する重要な植物です。

クズ【葛】
見頃:9月上旬~中旬
マメ科。
つる状草本で、根は太く大きく多量のでんぷんを含み、葛粉がとれる。和名は大和の国栖(くず)が葛粉の山地であったことから。

クズは生育旺盛であっという間に樹木を覆い尽くしてしまい、よいイメージを持たれていない植物でもありますが、花は人知れず葉の下で咲いているものが多く、赤紫色の花は何ともよい香りがします。

オミナエシ【女郎花】
見頃:7月下旬~10月上旬
オミナエシ科。多年草。
日当たりのよい草原などに生え、高さ1mほどになる。黄色の小さな花を散房状につける。

オミナエシの鮮やかな黄色の花は遠目にも目を引きます。水辺沿いに植栽されていますので、木舟遊覧を楽しみながらご覧ください。

キキョウ【桔梗】
見頃:7月~9月上旬
キキョウ科。多年草。
日当たりのよい山地や野原などに生える。花が美しいために昔からよく栽培されており、八重咲きや白花など園芸種も多い。

キキョウの花は、日本では古くから愛される花のひとつで明智光秀の家紋が桔梗紋です。
花のピークは過ぎましたが、まだもう少し楽しめそうです。

木曽川水園開花情報2017年8月28日

夏休みも残りわずか。朝晩は少し涼しくなり、季節は秋へと移り変わっていきますね。
木曽川水園では、秋の七草のひとつ「オミナエシ」が見ごろとなり、水辺を黄色く彩っています。
遠見の丘では、「ヒガンバナ」が咲き始めました。ぜひ、「秋」を見つけにお出かけください。

水辺を彩るオミナエシ(下流域)

オトコエシ(下流域)

ミソハギ(下流域)

ノカンゾウ(下流域)

ヒガンバナ(下流域 遠見の丘)

ススキ(下流域)

ヒオウギ(上流域)

キンミズヒキ(上流域)

ノシラン(中流域 辻の茶屋裏)

ヤブラン(園内各所)

ミソハギ・オミナエシ・ナツズイセン2017年7月29日

暑い日が続いており、じゃぶじゃぶの河原は水遊びを楽しむ子供たちで大変賑わっています。
さて、木曽川水園下流部では「盆花」とも呼ばれるミソハギや秋の七草のひとつであるオミナエシが開花を始め水辺を彩っております。また、可愛らしいピンク色の花を咲かせているナツズイセンも見頃となっております。是非、お立寄り下さいね!

ミソハギ【禊萩】
見頃:7月下旬~9月上旬
ミソハギ科。
山野の湿地に生える多年草。和名は溝萩(みぞはぎ)または禊萩(みそぎはぎ)からきたとの説がある。高さ1m前後となり、細かな紫色の花が集まって穂状に咲く。

一つの花は1㎝弱で穂状につく

水辺の周りにまとまって植栽されている

オミナエシ【女郎花】
見頃:7月下旬~10月上旬
オミナエシ科。多年草。
日当たりのよい草原などに生える。 高さ1m内外になる。同属に白い花を付けるオトコエシもある。

小さな黄色い花が集まって咲く

ナツズイセン【夏水仙】
見頃:7月下旬~8月中旬
ヒガンバナ科。
人里近くの山野に野生化する多年草。 和名は葉がスイセンに似ていて、花が夏に咲くことから。夏前に葉が枯れた後、50~70㎝の花茎を出し数輪のピンク色の花を付ける。

淡いピンク色の花が可愛い

ヤマユリ2017年7月7日

蒸し暑い日が続きますね。本日は、白い大きな花を咲かせているヤマユリが咲き始めましたので、 ご紹介します。近くに行くと、まず先に香りに気づくでしょう。とても芳香の強いユリで、花は大きく豪華で、見事ですよ。ぜひ、ご覧ください。

ヤマユリ【山百合】
見頃:7月上旬~中旬
ユリ科。
山地に生え、高さ1~1.5mの日本原産のユリ。花は大輪で強い芳香があり、白い花の内側には赤い小点がある。リン茎は黄白色の扁球形で、径6~10㎝あり食用になる。
木曽川水園上流部吊り橋付近でお待ちしております。

花は直径15~20㎝もある大輪で花びらの内側に黄色い筋と赤い斑点がある。

1株に2輪ほどの花を咲かせる。

コオニユリ2017年7月3日

蒸し暑い日が続きますね。園内では、鮮やかな橙色のコオニユリがまもなく見頃を迎えますので、ご紹介します。また、木曽川水園下流部では、ヤブカンゾウやキキョウが咲き始めましたので是非、お立寄りくださいね!

コオニユリ 【小鬼百合】
見頃:6月下旬~7月中旬
ユリ科。日当たりのよい湿り気のある山地に生える多年草。高さ1~1.5mになりオレンジ色の美しい花が下向きにつく。
オニユリとよく似ているが、オニユリより少し花が小さく、珠芽(むかご:枝の付け根の種のようなもの)を作らない点、茎に顕著な毛がないことで区別できる。
中流トイレから上流トイレに向かう園路沿い、吊り橋付近で見られます。

オレンジ色の花を下向きに2~10輪くらいつける。

高さ1~1.5mになる。

キキョウ2017年7月3日

キキョウ 【桔梗】
見頃:7月上旬~下旬
キキョウ科。多年草。
秋の七草のひとつ。根は太くて黄白色をしており、多肉室で薬草とされる。
水園下流域の周辺で見られます。

ヤブカンゾウ 2017年7月3日

ヤブカンゾウ 【藪萱草】
見頃:7月上旬~下旬
ユリ科。多年草。
若葉はおいしい山菜のひとつ。八重咲きになるのが特徴。
水園下流域の周辺で見られます。

セイヨウニンジンボク2017年6月29日

どんよりとした曇り空、蒸し暑い日ですね。
中央駐車場北側に目を向けると、薄紫色の花をつけたセイヨウニンジンボクが目を引きますよ。
ぜひ、ご覧ください。

セイヨウニンジンボク
【西洋人参木】
シソ科(クマツヅラ科)落葉低木
開花期:7月~9月
ヨーロッパ原産なのでセイヨウ(西洋)、葉がチョウセンニンジンの葉に似ている木なので「セイヨウニンジンボク」と名付けられた。夏から秋にかけて枝の先端に香りがある穂状の薄紫の花を咲かせる。女性のホルモンバランスを改善するハーブとして知られている。
中央駐車場北側ハーブ園正面でお待ちしております。

やや紫がかった青い小花が穂状に咲く。


薄紫の花が涼しげで美しい。

ハーブ園は初夏の花が咲き誇る。

虎のしっぽ?「オカノトラノオ」2017年6月23日

梅雨の晴れ間の本日、涼しげな白い小さい花が可愛らしいオカトラノオが見ごろを迎えています。 「虎の尾」の名の通り、長く細長いしっぽのような形の花序をつけます。枝垂れた花序が風に揺られる様は何とも可愛らしく和みます。ぜひ足をお運びください。

オカトラノオ【丘虎の尾】
見頃:6月中旬~下旬
サクラソウ科 多年草
野や山、丘陵地の日当たりの良い草地に生育。花序の形が虎の尾のようである、ということでこの名がついた。花は10㎝~20㎝ほどの大きさで一方に偏り、白い花をたくさんつける。
虎の尾と名のつく植物は多く、オカトラノオによく似た種のヌマトラノオは花序が枝垂れず、直立する特徴がある。

根元から徐々に花を咲かせていきます。

小さい花が集まり、ふんわりとしたしっぽのようです。

上流トイレ手前の園路沿いに植栽されています。

ハーブ園便り2017年6月23日

 ハーブ園の見頃の花をご紹介します。ソープワートやラベンダー、エキナセア等が満開を迎えており、とてもきれいです。
ハーブは、花や葉が香るものも多いので触れてみると別の楽しみ方もできますよ。
ハーブ園は、中央駐車場北側の一角にあります。是非、お立寄り下さい。

エキナセア

ラベンダーセージ

チェリーセージ

チコリ

ソープワート(八重)

ソープワート

ピンク ヤロウ

イエロー ヤロウ

ルドベキヤ マヤ

ハンゲショウ2017年6月14日

来週6月21日は夏至ですね。木曽川水園では、ハンゲショウの葉が白く色づいてきました。白と緑のコントラストが美しく水辺の景色を楽しませてくれます。下流域の水辺側に枝垂れるように生えていますので、木舟遊覧からの景色も素敵ですよ。開花時に白くなる葉も、夏の盛りには白さが色落ちして緑色っぽい普通の葉になります。
是非、この季節ならではの景色をお楽しみください。

ハンゲショウ【半夏至】
見頃:6月上旬~7月上旬
ドクダミ科。
水辺に白い根茎を伸ばして群生する多年草。和名の半夏至の頃に、花を咲かせることからと言われているが、花が咲くころに上の方の葉が白く変化する「半化粧」とする説もある。

木曽川水園下流部で待ちしております。

上部の葉のみ半分白くなります。

近づくと独特の香りがします。

水辺沿いに群生しています。

ダイヤーズカモミール2017年6月5日

 もうすぐ、うっとうしい梅雨の季節になりますね。そんな中、ハーブ園では黄色の色鮮やかな花
「ダイヤーズカモミール」が目を楽しませてくれています。
ハーブ園は、水族館前の中央駐車場北側の一角にあります。約500㎡の植栽地に多数のハーブが 植えられており、初夏の花々が順次咲き始めています。是非、ハーブ園にお立寄り下さい。

ダイヤーズカモミール
見頃:6月上旬~下旬
キク科の常緑多年草。
ハーブティーによく利用されるジャーマンカモミールとは別種。花や葉に香りはほとんど無い。花からは黄色の染料が採れ、草木染めとは思えない鮮やかな黄色を発色する。

マーガレットが黄色になったような花

大株になり、ガーデンに植えるとよく映える

ヒメウツギ・エビネ・キエビネ2017年4月27日

 ヒメウツギの花が開花を始めました。ヒメウツギは満開時には株一面にかわいらしい白い花をたくさん咲かせます。株はコンパクトにまとまり、庭木としても人気があります。「ウツギ」と名前がつく樹木はいくつもありますが、実は異なった種であり、茎の中が空洞である事から「空木」と呼ばれているようです。また、野生では見かけることが少なくなってしまったエビネも見ごろを迎えています。

ヒメウツギ【姫空木】
見頃:4月下旬~5月中旬
ユキノシタ科の落葉低木。
山地の岩上などに生え、高さ1~1.5mになる。花の大きさは1~1.5㎝。ウツギより小型なのでヒメウツギと呼ばれる。株がコンパクトであり、庭木にもよく利用される。

木曽川水園上流域でお待ちしております。

ヒメウツギ。ベル型の花がかわいい。

株一面に花を付ける。

岩場の間から白い花が顔を出し、山の雰囲気が感じられる。

エビネ Calanthe discolor
【海老根】
見頃:4月下旬~5月中旬
ラン科の多年草。
名前の由来は、横に連なる偽球茎が海老の関節に見えることから。また、エビネの学名「Calanthe」には“美しい花”という意味がある。
似た姿をしているキエビネは、エビネよりも一回り大きく、黄色い花が特徴的。

木曽川水園上流域つり橋付近でお待ちしております。

シックな色合いのエビネの花。

黄色がきれいなキエビネの花。

木曽川水園開花情報2017年4月15日

桜の花も終わりに近づき、ひらりひらりと風に舞って散り始めていますね。木曽川水園では、春本番となり植物の開花がどんどん進んでいますので、ご紹介いたします。

ミツバツツジ(鮮やかなピンク)

ミツバツツジ(鮮やかなピンク)

ヤマブキ(黄色が鮮やか)

ヤマブキ(黄色が鮮やか)

ヒトリシズカ (ひっそりと開花中)

ヒトリシズカ(ひっそりと開花中)

ベニバナトキワマンサク(間もなく満開)

ベニバナトキワマンサク(間もなく満開)

イカリソウ(ユニークな形の白い花)

イカリソウ(ユニークな形の白い花)

ラショウモンカズラ(一方向に花が咲く)

ヤマシャクヤク(ふっくらとした花が可愛い)

サトザクラ(下流部 咲き始め)

ラショウモンカズラ(一方向に花が咲く)

ヤマシャクヤク(ふっくらとした花が可愛い)

サトザクラ(下流部 咲き始め)

ウラシマソウ登場!2017年4月12日

 ウラシマソウが今年も登場です!いつの間にかあちらこちらから顔を出して、間もなく見頃を迎えようとしています。是非、ご覧くださいね!

ウラシマソウ 【浦島草】
見頃:4月中旬~5月上旬
サトイモ科の多年草
名前の由来は、花穂の先に伸びている糸状のものを、浦島太郎のつり糸に見立てたところからきている。
糸は長いと30センチ以上になる。
葉が大きいのでわかりにくいかもしれませんが、目線を落としてそのユニークな形をお楽しみください。
木曽川水園茶畑付近でお待ちしております。

黒色の糸を垂らすウラシマソウ

たくさん顔を出す。

葉は空に手を広げるように開き、美しい緑色で光沢がある。

山の女王「アズマシャクナゲ」!2017年4月9日

 桜の開花と共に、アズマシャクナゲも一気に開花が進み、株によっては間もなく満開になります。
とにかく豪華で美しいです。木曽川水園上流域の「垂水の沢」の中に入ると、深山の雰囲気が感じられ、小鳥のさえずりやせせらぎの音を耳にしながら見事に咲くアズマシャクナゲが目を引きますよ! ぜひ、ご覧ください。

アズマシャクナゲ 【東石楠花】
ツツジ科 常緑低木
見頃:4月中旬~4月下旬
深山に生える。他のシャクナゲとの見分け方は、アズマシャクナゲの花は5つの切れ込みがあることで見分けが付く。

木曽川水園上流域、垂水の沢でお待ちしております。

満開時には豪華に花を咲き誇らせる。

小川のせせらぎと共に水辺の景を華やかに彩る。

つぼみの頃は濃い桃色で咲き進むにつれ
薄いピンク色へと変化する。

木曽川水園開花情報2017年3月24日

 こんにちは!自然発見館です。「暑さ寒さも彼岸まで」といわれますが、冷たい風が強く吹いて肌寒く本格的な春の到来が待ち遠しい今日この頃ですね。今回は咲き始めの花をいくつかご紹介致します。これからどんどん暖かくなり、園内の花は一気に開花が進むと思います。

ユキヤナギ。枝いっぱいに小さな可愛らしい花をつけます。

ピンク色のユキヤナギ(下流 遠見の丘)

ショウジョウバカマ。茎の先端に淡い紅色、紅紫、紫色、変種で白色などの花を咲かせます。

カタクリ。淡い紫色の花がうつむいて咲きます。

シュンラン。日本を代表する野生ランの一つ

ミスミソウ(雪割草)。ピンク、紫、白色の花色があります。(上流トイレ前)

サンシュユは上向きに咲き、線香花火のようです。(中流~下流域)

コブシ。枝先に直径6㎝の芳香のある白い花を咲かせます。(ケヤキ通り)

ジンチョウゲ。強い芳香のある花を枝先に塊状につけます。(下流域に1本のみ)

ヒュウガミズキ2017年3月22日

 ヒュウガミズキの開花が始まりましたので、ご紹介いたします。木曽川水園中流域のポットリ小屋や茶畑前の川沿いに植栽されていますヒュウガミズキは、淡い黄色の花を下向きに咲かせる控えめな低木ですが、満開時には枝いっぱいに花をつけ、見る人の心を和ませます。
これからどんどん暖かくなって、木曽川水園の植物たちの開花が一気に始まりますよ。皆様も是非、「春の訪れ」をお楽しみください。

ヒュウガミズキ【日向水木】
見頃:3月下旬~4月上旬
マンサク科の落葉低木。
高さは2~3メートルになる。
1~2㎝のやわらかな黄色の花を株一面咲かせ、満開時はとても美しい。

木曽川水園中流域、茶畑前でご覧いただけます。

淡く黄色の花を下向きに咲せます。

茶畑前のヒュウガミズキ

黄色い花弁と赤い雌しべのコントラストが美しいトサミズキはヒュウガミズキより大型

ナノハナ2017年3月10日

 こんにちは!うぐいすの鳴き声も耳にするようになり、春の兆しがあちらこちらで見られるようになりましたね。木曽川水園下流部の水辺沿いに植栽されています菜の花の開花が進んでいますので、ご紹介します。今まで、色がなかった景色も黄色く彩られて、春の暖かさを感じます。ぜひ、ご覧ください。

ナノハナ
見頃:3月上旬~下旬
アブラナ科の一年草。
和名はアブラナ。
草丈60~80センチ。
葉は単葉で楕円形、緑または黄緑色。花茎は太く先端に黄色の4弁花を総状につける。
園芸上、切り花など鑑賞用に使う場合にはナバナと呼ばれ、食用の場合ハナナと呼ばれる。
ヨーロッパ原産。

木曽川水園下流域でご覧いただけます。

色鮮やかな黄色は春を感じさせます。

水辺沿いに植栽されていて青空に映えます。

アセビ2017年2月27日

 アセビが咲き始めました。アセビは木曽川水園上流の大滝近くの道沿いを歩いていくとたくさん植栽されています。アセビはスズランに似た小さな花の固まりが枝いっぱいに垂れ下がるように咲くツツジ科の低木です。全体に有毒成分が含まれているので、動物にも昆虫にも食べられることなく、きれいな状態で生育します。是非、ご覧ください。

アセビ 【馬酔木】
見頃:3月上旬~下旬
ツツジ科の常緑低木。別名:アセボ 漢字で「馬酔木」と書くのは、馬が葉を食べると酔った状態になり動けなくなることからの当て字でつけられた。高さは2~9メートルになる。
日本原産。本州、四国、九州に分布。

木曽川水園下流~上流域でご覧いただけます。

6~8ミリのつぼ型の花が多数に垂れ下がった状態で咲く。

白花が基本種。スズランのようで可憐だが、葉、花、茎に毒がある。

淡紅色の花は写真家に人気。

フクジュソウ2017年2月22日

 まだまだ寒い日が続きますが、暦の上では春。フクジュソウが咲き始めましたので、ご紹介します。
フクジュソウは、下流域の遠見の丘と中流域の茶畑上に植栽されています。今年は、遠見の丘のフクジュソウが2月8日頃から咲き始めました。たくさんあったつぼみが順次開花しており、緑も花も少ないこの時期に、ひときわ鮮やかな黄色い花が目を引きます。また、ネコヤナギやマンサクの開花も始まり、セツブンソウが白い可憐な花を咲かせています。
木曽川水園でも着実に春の足音が近づいていますね。

フクジュソウ 【福寿草】
見頃:2月中旬~3月下旬
別名ガンジツソウ(元日草)ともいわれ旧暦のお正月頃に咲くので、おめでたい名がついています。
日が当たる昼間に開花し、夕方には閉じてしまう性質があります。天候の良い日中がシャッターチャンスです。
木曽川水園茶畑上部と下流域遠見の丘で見られます。

鮮やかな黄色がまぶしい

遠見の丘のフクジュソウ

茶畑上の開花はもうしばらく先

ネコヤナギ

マンサク

セツブンソウは、数十株咲いています。

セツブンソウ開花!2017年2月8日

 セツブンソウの花が開花を始めました。セツブンソウは地表からわずか数センチの高さに花をつけ、とても小さな花です。花は白くとても可憐ではかなげです。是非ご覧ください。

セツブンソウ 【節分草】
キンポウゲ科の多年草
見頃:2月上旬~3月上旬
節分の頃に咲くのでこの名がある。とても可愛らしい花をつけ草丈は5cm程と小さく可憐。 花弁に見える白色の部分は蕚で黄色の部分が花弁と呼ばれる部分になる。
木曽川水園中流域でご覧いただけます。

中心部の雄しべが青みがかり、小さな白い花は妖精にも例えられます。現在、つぼみが数株あります。

木曽川水園開花情報2017年1月19日

 今日は寒さも少し和らいだのでフキノトウを見に出かけました。昨年は暖冬のため、1月初めにはいくつかあったフキノトウでしたが、茶畑前の川沿いに2つと垂水の沢に1つだけ見つけることができました。いつの間にか梅も開花していました。明日は暦の上で大寒ですが、植物を見ていると間もなく訪れる春の足音が聞こえてくるような気がします。

中流部川沿いのフキノトウ

垂水の沢のフキノトウ

梅林のウメ 数本が咲き始め

農家裏の紅梅は1つだけ咲いていました。

農家裏  ソシンロウバイ(見頃です)

ロウバイ(咲き始めです)

氷の芸術 シモバシラ!!2017年1月16日

 こんにちは!先週末からの最強寒波で園内にもまだ雪が残っています。
今朝も随分冷え込みましたね。もしかしてシモバシラが見られるかも?と思い、植栽地を見てきました。雪にまぎれてよく見ないとわからないかもしれませんが、いくつかの枯茎に氷の結晶が見られました。今シーズンは、今のところ立派なシモバシラは出ていませんが、明日の朝も氷点下になる予想です。もしかしたら、ビューンと長い氷の結晶が見られるかもしれませんね。
どうぞ、シモバシラが溶けてしまう前に是非お楽しみください。

シモバシラ【霜柱】
気温の低い午前中にしか見る事ができません。(※降雪、強風時はでません)
枯れた茎に霜柱のような氷の結晶ができることが名前の由来です。
気温が上がってくると溶けてしまいますので、午前中の中でも早めのご来園をお勧めします。
木曽川水園上流部で見られます。

数本の枯茎に氷の結晶がついています。

自然が生み出した芸術!

ソシンロウバイ2017年1月7日

 新しい年となりました。昨年末から開花を始めていたソシンロウバイが見頃を迎えています。
ソシンロウバイは、新年最初に咲く花としてよく知られており、花の少ない真冬に咲く貴重な存在とされています。厳しい寒さの中で、まるで蝋細工のような透明な美しさと気高い香りと共に凛と咲く姿は、強さやたくましさを感じられます。

ソシンロウバイ【素心蠟梅】
ロウバイ科の落葉低木。
江戸時代に渡来し、観賞用によく植えられる。ロウバイより花が少し大きい。花に芳香がある。
木曽川水園中流域農家裏で見られます。

色が鮮やかで香りが強いソシンロウバイ

花色が濃くて遠目からでも目立ちます

花の真ん中が赤いのはロウバイ。まだ数輪しか開花していません。